監督に放課後呼ばれた。 どうやらここ数日、監督は悩んでいるようだ。 「失礼します」 「あぁ……。 相原か、よく来たな」 難しい顔をして、監督が座っている。 俺はその向かい側に腰を降ろした。 俺だってバカじゃない。 監督が今、何に悩んでいるのか分かる。 「監督……。 出来ましたか?」 「うーん……。 相原が言ったように考えてみたんだが……」 ここで監督が一息ついた。 「これじゃあ“甲子園”どころか、予選落ちだぞ」 …… やっぱり無理だったか。