「先輩、親を見返してやろうとは思いませんか?」 「えっ? 姫さん?」 「さっき思っていた事全部口に出ていましたよ」 「マジで!!」 「昔話風になってて面白かったです」 恥ずっ!! さっき思ってたことってただの親いびりじゃねーか!! 「世襲を自分に、とは考えませんか?」 「いや! 俺は正直世襲はどうでも良くて……。 一昨年弟が生まれてそいつが次期当主になることになってるんだ。 俺はそのことは嬉しく思っているよ! 俺は、俺は……!!」 言葉が詰まってしまった。