「で?その姫候補は何年?」

「多分新入生……」


「新入生か………
早く探さないと時間的に厳しいな……」

「多分、あの子より綺麗な子は見つけられない……」


陽太郎は少し考えて結論を出した。


「朝日がそこまで言うのであればその子を探そう」



自分でも無理な事を言ったと思う。


父の経営するこの学園は人気校で新入生の数は女子だけでも1500人はいる。


姫探しの期限はあと5日もない。

一人一人探していくのは困難を極める。


でも陽太郎は俺が言うことをしっかり受け止めてくれる。