「………?、
今……」




なんだ?



「どうした?」




陽太郎が心配した様な声をかける。




「いや、今何か聞こえた様な気がして……。


気のせいかな?」




そう言うと、陽太郎の顔が険しくなる。




「大丈夫か?
疲れてるなら休めよ。



仕事、増やし過ぎたか?」




「平気だから」





多分今の音は、気のせいなんかじゃない。