「何? 何も気にすることなんてないでしょう」 そう言って自分の席に颯爽と座った姫里は今までにない特殊なものを放っていた。 先生の目をじっと見つめ視線を話さない。 このクラスにいる生徒はその姿を可憐だとさえ感じて憧れを抱く。 だけど視線の標的である先生は違う。 緊張感、威圧感。 ただ者ではないそのオーラは、あっという間に標的を飲み込んで自分の思うがままにした。