倒れていた時はさすがに心配したけど、やっぱり姫里は姫里だった。 弱っている姿を見せないところはいつだってかわらない。 意外に帰るのに時間がかからなかったのは姫里の祖母であり、あたしの義母である葵さんのおかげ。 なんと、空港でジェット機をチャーターしてくれたの! ………前、葵さん。 「もう、昔みたいに無理も出来なくなったのがとても悔しいですね」 なーんて言ってたけど…。 やってることと言ってることが違う!! はちゃめちゃ具合はあたしなんかじゃあ及ばない。 及びたくもないケド。