「なんだ、河南か」 声をかけたのは俺の直属の部下、 河南 俊明 -カナン トシアキ- だ。 『部下』と言っても年齢は俺より、九歳年上の25歳。 この世界では年齢の差などあってないようなもの。 大切なのは能力の『強さ』 強いものは弱いものに従う。 それがこの世界のルール。 実質的に俺はこの組織のNo.3に当たる。 四季さんはNo.2。 No.1は永久欠番だ、と聞いた事がある。何か理由があるのだろうとは思うけど、俺にとってはどうでもいいこと。