後部座席でうずくまる君を見て、 微笑がこぼれた。 四季さんが運転する車は、 どこに行くんだろうね? 俺にとっては天国。 あんたにとっては、地獄。 いや、それ以上につらいトコかもね。 俺は、あんたが大嫌いだった。 いつも上から見下したような目。 いつも侮辱された気分になった。 そのとき思ったんだ。 こいつ、引きずりおろしてみたい。 同じ考えを持つ、四季さんは俺のよき理解者だ。