意識が飛んでいる間の刹那のとき、あたしは思った。 あれ? 姫里ってこんなに切れやすかったっけ? テンションも低いし。 でも高いときってあったっけ? ぐるぐるするきもち、困惑を残してあたしは眠りに落とされた。 次の日あたしが見たのは、 使われた痕跡のある大量の精神安定剤と、 もぬけの殻になった、 姫里の部屋だった。