髪が切り終わるのを確認してからあたしは席を立った。 「もうかえるの? ゆっくりしていけば良いのに」 こいつは引きとめるが、 「帰る」 と冷たく返した。 こいつにはもうかかわりたくない。 「もう少しいろよ。 それに顔色、すごく悪い」 そんなことわかっている。 でもここから今すぐ消えないと 抜け出せなくなる。 こいつが持つ、 優しい雰囲気から。