「離してっ!」
「お前が何を言っても離すつもりは無いよ。
俺だって1年間?いやもっとお前の子と待ってたんだから少しぐらいここにいろ」
そういっても麗は抵抗をやめない。
ふと、不思議に思った。
麗と離れる前はあまり抵抗とかは見せなかったのに・・・。
人前だから?
いや、麗は人前とか気にしない性格のはず・・・。
むしろ見せ付けるのが大好きな性悪女でどんなに人がいてもあっちからのキスは当たり前だった。
何で・・・。
嫌がるんだ?
そう思ったとき、麗は重い口を開いた。
「あたしは・・・・。
陽太郎に愛される資格なんて無いの・・・。」

