「さ、帰りましょうか」 「あ、先帰ってて」 「あら、そう?…それじゃぁまた家でね」 「あぁ」 俯いてニヤリと笑った。 ―――――――― 空港からの帰り道。 遠いところを歩いて帰ることにした。 だって、俺等『恋人』ってやつだろ? たまには、綾乃を…いや、久しぶりに綾乃を独占したかった。 「…痛そうだな」 沈黙を破って先に話したのは俺。