「まだ分かってないの??綾乃ちゃん♪」
「へっ?!わ、私?!」
あのねぇ…と語尾を延ばしながらの、チビの解説は始まった。
俺も綾乃も目を丸くして聴いている。
「なかなか素直になれない二人をくっつけちゃおう!って作戦で…―――」
「「はっ??!」」
重なった声を聞き取った両親が大笑い。
お袋は『そんなに仲がいいのね』なんて言い出しやがって。
「‘しょうちゃん’が綾乃ちゃんを取り合う演技…」
そういってチビ(美加)はショウをギロっと睨んだ。
「え、演技に決まってんだろ!!」
焦るショウを横目にチビは続ける。明らかに黒いオーラを放ちながら。
「ふーん。……で、あたしが綾乃ちゃんと仲良くなることも、この空港で二人が出会うことも
全部予想されて起きた出来事で―すっ♪」

