彼蜜sweet【完】





★綾乃side





「どどど…どーしよう」







1人で慌てて1人でこける私。





只今、アイツにあげるプレゼント製作中。




なんかあげたくなっちゃったんだよねぇ…。





でも、不器用な私にはちょっとハードルが高すぎたみたいで





名前入り、東のマスコットなんて作れるはずもなかった。





「えぇい!こーなったらヤケクソだッ」




親が共働きで、姉も家から出て行ってる。




1人でぶつぶつ言いながら本を片手に。(しつこいけどヤケクソ)





もう…絶対アイツ…笑うよ。『下手くそ』って言って笑ってカバンの中にでも突っ込んじゃうんだ。





目に浮かんで寂しい。