「ははっ…」 マジばかだよ、俺は。 一匹狼やって何を楽しんでた?弄んで捨てること? 最初は綾乃も同じ扱いだった。 変わったのは…一体いつからだろう。 「――――――の」 考え事に深々といり込み過ぎて必死に店員が話しかけてるのに気付かなかった。 「あの…」 「え?あ、はい」 「こちらで…よろしいでしょうか」 小さな箱をそっとぱかっと開き、俺にいろんな角度から見せる。 うん。 これだ。