「貰って嬉しいもんて何だって聞いてんだよ」 「ぇとっ…なんでも嬉しいですよ?」 …ふざけてんのか? それともマジのバカ? 苛々が募る。 しばらく不穏な顔で黙ってると 「だ、だから!好きな人に貰ったものってなんでも嬉しくないですか?」 「…うん??」 「たとえば、東くんが好きな子に『プレゼント』って言われて『いらない』とかいえないでしょう?」 まぁ、当たり前のことじゃねぇの? 一瞬綾乃で想像してしまった。 笑顔で渡してくれてる様子を。