★大和side


何してんだ......俺。



綾乃にボールが当たった瞬間もう体が動いていた。



内心バクバク。


あのとき既に 罰の幕はあがったんだ。



「......ったく......バカじゃねーの?」



「そんな言わなくてもいいじゃん......」



薄紅色の頬が少し膨らむ。


くく......♪可愛スギ♪



「バスケボールくらい猿でもかわせるだろ」



「猿以下で悪かったわねっ」



「ククっ......♪」




追いかけてくるショウの声から逃げて保健室へ走った。


運良く保険医はいない。


鍵を閉めて動揺する綾乃を落ち着かせた。