★綾乃side
ズキン。。。
刃物で心臓を切られたような激しい痛みがショウ君の一言で倍増した。
「多分アイツさ…」
ストップされた言葉の先には何があったんだろう?
ショウ君は急に話を変えた(ような気がした)。
「アイツさ――!この間トイレの前で滑って転んでやんの!」
ゆっくりと、少しずつ足が教室へ戻っていく道を指していた。
苦笑いしながら東のことを話すショウくん。…この話題が嫌なのバレバレ。
けど、気を遣ってくれてるのがヒシヒシと伝わってきたからとりあえず笑っとくことにした。
「キャハハッ!それ、嘘っぽーい!」
無理に笑ってるんだよ。
「いや、マジマジ!でさ――そん時のアイツさ――」
自分でも分かってる。私自身が嫌な子な事くらい。
だんだんと角へ向かっていた。
何か…そっちに行っちゃいけない気がする。
悪い予感がする。
それを訴えるようにショウ君の制服の裾をクイっと引っ張った

