彼蜜sweet【完】





『ショウ』?




「ハハッ…ハハハハ…!」



バカらしくて笑えてくる。



俺が?



この俺が?アイツ(親友)を疑う?



最低だ。




小さく笑った俺の目は疑いと嫉妬の色で染まっていた。




微かに聞こえてくる好きな女の声。




今、笑ったな――とか今怒ったなとか分かるくらいに惚れてる俺の事だからきっと



敵が誰でも殴るよ、俺は。




容赦なく、真正面から喧嘩売るよ。それで、お前に嫌われてくれれば諦められる。



もう、お前に振り回されるのはこりごりだ。



だけど、それ以上にお前が欲しいと思うのは…――――。




「もう…帰ろう」



見てられない。



心臓が爆発する。俺の全てが爆発する。







「―――…やだ――!ショウくんたら!」




俺の耳に飛び込んできた事実。今、確かに…