「柚姫!」

......

俺は、自分の叫び声と同時に目覚めた。

顔は涙で濡れていて

服も汗で......

いや。違う。

汗で濡れたんじゃない。

俺は、さっき海で自らの命を絶とうとした。

でも、その時急に巨大な波に飲み込まれて......

気付いたら、ここにいたんだ。



柚姫と和哉が助けてくれたのか?

意識が完全に戻る前、微かに聞こえた、柚姫のあの言葉......

「生きて?」

は幻聴だった訳じゃないのか......?



~♪~♪~♪

不意に鳴った携帯電話。

「はい......もしもし。」

電話先は、病院だった。

「先程、希夢さんの意識が回復しました。」

えっ......

希夢が......

目を覚ました?



柚姫......

お前が助けてくれたのか?



俺の目から涙が止めどなく溢れた。