前とは違う自分に、戸惑いながらも、そんな自分に嬉しくも思うようになったさくら。


ある日、夜遅くに淳からメールがあった。


「4月に会った時に、話そうと思ってたんだけど、小説を書いたり、さくらと会ってからの、ここ最近のキーワードをいろいろ考えてたんだ…。」


いつも真面目な淳だけど、このメールを読むのに、何故か正座になってる自分が居た…。


「例えば約束って言葉とか、都合のいいって言葉とか、他にもあるけど…。前を向くためには、目標が必要だと思う…。」


さくらがいつも口に出してしまう言葉…。


約束って言葉にも凄く敏感な自分…。


都合がいいって言葉にも凄く敏感な自分…。


目標…持たなければいけない事はわかっている…。


「二人で目標を持たない?」


えぇ??


二人で?


ちょっと意味がわからない…。


「これは浮気じゃない!」


「パートナーだ!!」


「例えば何?って思うかもしれないけど、会社を作るとか!?」


「この先、もしもさくらが誰かと出会って幸せになっても、仕事は仕事。パートナーで要られる。」