さくらは日に日に変わって来た…。


淳は自分の事のように嬉しかった。


言えば赤の他人…でも、放って置けない自分…。


2年前のさくらは、どうしたら死ねるか…楽になれるか…。


寂しい思いは懲り懲り…。

さくらの頭はそんな考えでいっぱいだった…。


そんな思いでいっぱいだったさくらに、今は笑顔が戻っている…。


歌や詩など、何かでもあるように、さくらは暗い深海の海の底で溺れていたんだと思う…。


でも上を見上げたら、太陽なのか、月なのか、灯台なのか…微かに光が見えたんだろうか…。


その光のある方へ、必死で泳いで来たんだろう…。

だからさくらは今生きている…。