淳と会った数日後、淳から携帯小説のサイトが幾つかメールで送られて来た。


まずは幾つか話を読んでみた…。


フィクションやノンフィクション、恋愛や詩…たくさんのジャンルがあった。


これならさくらにも出来るかも…。


サイトを一つ選んで登録してみた。


ただの登録なのに、凄くドキドキしていた…。


登録はしたものの、小説を書くまでに何日間か時間がかかった…。


淳は「好きな事を書けばいいよ。」って言ってくれた。


とりあえず書き出した…。

他の作者は二、三行書いて、何ページにも分けている人が多かった…。


それに比べて、さくらの作品はガッツリ文字だらけの作品…。


いざ書き出すと止まらなかった…。


それからは、仕事が終わると小説に没頭する毎日が続いていた。


すぐに初めての小説は出来上がった。


出来上がった時は今までに感じた事の無い、快感を感じた…。


淳はここが悪いとか良いとかの意見はしなかった。


単純にさくらが小説にはまっている事に、喜んでくれている感じがした…。


それに淳は「PV数がここまで上がったぞ〜」ってまめにチェックをしている。


さくらは書きたい事を書いて楽しんでいたけど、何処の誰かもわからない人が、自分の小説を読んでくれている…。


その事にも感激した…。


それからは、書きたい事を書くだけじゃなく、内容にもこだわる自分が出て来た…。


いつも何をしても三日坊主だったのに…。


でもこんな世界を教えてくれた淳には、ほんとに感謝でいっぱい…。


それと、こんなにはまっている自分にもビックリした…。