席に着き飲み物を飲む前に、さくらにどうしても言いたい事が淳にはあった…。

「さくら…この前のメールにあった、風俗の仕事は止めてくれ。今すぐにそんな状況なのか?それだけは止めてくれ。」


営業の仕事。頭を下げて、売上や問題が解決するなら大したことない…。慣れたもの。さくらは仕事相手でも何でもない。


頭を下げるのは可笑しいかも知れない…でも自分の安い頭を下げて、考えを改めてくれるならそれで良かった。


「同じ時期に家も買い、色んな思いをして買った一軒家だろ?風俗に行く為に買ったのか?今日はこれだけは先に言いたかった!」


正直さくらの頭の中はポカーン…。そんな話もしてたなぁ〜程度…。


何となく、出た話…。


淳はそれをずっと真剣に考えていた…。


「うん、わかってるって」

言葉に出して、さくらは淳に笑顔で答えた。


そんな淳の真面目さと、さくらすら忘れていた会話を、淳は今日まで覚えていて、真面目に頭を下げている…。


凄く自分の事を心配してくれてる淳…。


凄く嬉しかった!


でもこの真面目さ…淳らしい(笑)


真剣な淳には悪いけど、やっぱり心の中で笑って居るさくらがいた。


何で今日はこんなに笑えるん?


でも久しぶりに笑ってる自分が凄く嬉しかった。