京都駅に着いた!


急いで出口を出て、伊勢丹の前からエスカレーターを下り、正面に京都タワーの見える在来線入口まで着いた…。


その時、ちょうどさくらからメールが来た。


「何の電車?さくら京都駅に着いたよ〜」


さくらにすぐ電話をかけた。


「俺は京都タワーが正面に見える、一階の改札にいる」


え〜って、さくらは驚いていた(笑)


「待てるから、ゆっくり来てよ。」


3分後、次は淳の携帯が鳴った。


「着いたけど、何処に居るん?」


また後ろ姿だったけど、電話を掛けながらタワーに向き、キョロキョロ探しているさくらを見つけた…。

「居るよ…ここに。」


真後ろに立った。


電話を切って、お互い顔を見て大笑い。


その日の二人の再会は、笑顔から始まった。


落ち着いた所で、淳が口を開いた。


「今日はそこに見える、センチュリーホテルに泊まる事にしたよ。」


二人でホテルに向かい、先にチェックインを済ませ、淳の荷物をフロントに預けた。


二人でぶらぶら何処で食事をするか歩いた。


前と同じ…(笑)


さくらは久しぶりに、淳の忙しなく歩くスピードの感触を思い出して、淳の後ろでクスッと笑ってしまった。


淳は振り返り「何食べる?時間が無くて、何も考えてなかったなぁ〜。」


「何でもいいよ。さくらはその辺の居酒屋でも何でもいいけど。」


「じゃあ、久しぶりにここにするか?」


やっぱり決めるのも、相変わらず早い…(笑)


グランビアの2階でバイキングのお店を見つけた。

「何でも食べれそうだし、ここでいい?」


早足の淳に付いてお店に入った。予約席もあって、お店の中はかなり混んでいた。


飲み物を頼んでから、一緒に食べ物を探しに行った。

選んでる物が、なんとなく一緒で二人で笑って席に戻った。


今日の再会は笑顔で始まり、なんか笑いっぱなし…さくらはそんな些細な出来事で、久しぶりに笑ってる自分が可笑しく思えた…。