またさくらから弱々しいメールが来た…。


「みんなホントは心の中で、色んな葛藤と戦っているんじゃないの?さくらの心にも悪魔が居る…。でも淳のメールでいつも励まされてる。その一瞬でも言葉を掛けられたさくらは幸せやね…。」


「出会って5年、さくらにメールや電話をしたりして、ときめきやドキドキも感じた…。何か話をしたい時にだって、さくらが居てくれたから俺だって助けられてるよ。さくらには、妻子持ちの俺からのメールで、迷惑もかけてると思う…。でも誰でも良かったわけじゃない。出会えたのがさくらで、ホントに良かったと思ってる。」


淳はそう返事をした…。

「妻子持ちがときめきやドキドキしたり、心の中の浮気もしたらあかんの?こんなさくらで、幸せな気分や、元気になってくれる人が居る。さくらの写真を見て癒されてくれる人が居る。遠く離れてても人を幸せに出来てる自分が居るなんて凄く嬉しい。
不倫した事もあった…でも何だかんだ言っても、やっぱり自分が1番可愛くて…。とにかく死ぬ前に後悔したくないね。
たまたま奥さんが居る人を好きになってしまった…。だからって、捕まる事も無い…って、都合のいい考え方してきた。
悲しい離れ方をする方が多いし、場合によっては悲しませてしまう相手が居る時もあるかも知れん…。
でもその時の自分の心に嘘は無かったし、今でも後悔なんかしてない。

いつも明日死ぬかも…って考えてしまう。でも、やり残した事や、思いをぶら下げて死にたくない。
毎日御先祖様に、今日も1日無事に過ごさせてもらってありがとう…って、心の中でお祈りするけど、こんなワガママな生き方しか出来なくてごめんなさい…とも言ってる…。
遠くに居て、メールしかしてない女の人にときめいて何が悪いの?」


ビックリするぐらいの内容の長文のメールがさくらから来た…。


その後も何度もこんなメールのやり取りをした…。