再会したあの日から、淳はまた毎日さくらにメールを送るようになった。


さくらも淳からのメールに毎日返事を返した。


ある日のさくらは泣き顔の写真…。


「顔ににきびができた〜」


(笑)………。


吹き出物?思われにきび?


そんな会話もしながら、毎日楽しんでいた。


脂っこい物とか、チョコの食べ過ぎじゃないのか〜。なんて、笑っていた。


友達の結婚式の二次会の写真とか、色んな顔をしたさくらの写真を送ってくれた。


どの写真も可愛くてしょうがなかった…。


楽しい日々…。


でも数日経ったある日、さくらから体調が悪いとメールが来た…。


風邪でも引いてるくらいだと思い、「大丈夫か?」と簡単なメールをした。


「何かの縁で、さくらにこんな言葉を掛けてくれる人が居るってだけで、なんか泣けてくる…。」


その返事を見て、少し体調も悪く、感情的にも弱っている気がした…。


淳はふと5年前に、さくらの恋愛話で、あの時何も言えなかった自分を思い出した…。


まだ昔の恋愛を引きずっているのかな?


今も何て言えばいいのかわからない…。


俺には何も出来ない…。


だからさくらには、誰かいい人が現れたらいいのになって思う自分も居る…。


でも誰かと一緒になっていたら、メールも連絡も出来てなかっただろうし…。


さくらに幸せになって欲しい自分と、そうでない自分も居る…。


天使の淳と悪魔の淳…。