さくらと出会って、そろそろ5年が過ぎようとしていた。


淳からさくらに連絡しても、返事が無い時期もあった…。


だけどなぜか転職や、大きな変化やイベントがある時は、必ずさくらにメールはしていた。


そんなある夏の終わり頃、「さくら、久しぶりです。元気にしてるのか?仕事は順調か?」


その時は、たまたますぐに返信が届いた。


「久しぶり〜。仕事は相変わらず。後はな、家買うねん!」


「嘘〜!?一軒家?」


「うん、小さい家やけど(笑)」


淳はビックリした!


「もしかして結婚…?」


「まさか〜。相変わらず一人やで。」


「え〜、そうか。立派なもんや〜。実は俺も7月にマンションを買ったんだよ。賃貸の更新もあってさ、たまたま見た物件が気に入って、買う事になった。今住んでいる所から近いから、子供も嫁さんにも、環境の変化の無い所だしね。」


「そっかぁ〜、さくらの方は、多分12月頃に鍵が貰える予定」


それからクリスマスが近くなる頃、淳はそろそろだと思い、さくらにメールをした。


「12月に入ったけど、引っ越しは済んだの?」


「ん〜、多分クリスマスぐらいに休み取って、引っ越しでもしようかな〜って考えてる」


「クリスマスに引っ越しマスかい!?」


「特に何って無いし〜、時間が潰せていいねん」


淳はさくらに「お祝い何がいい?」ってメールした。


「いらんよ〜。淳にも何もしてないのに…。」


「俺はいいから。関心したし、感動したよ!立派やって。じゃあ観葉植物なんてどぉ?」


「うん、欲しい!出窓があるからそこに飾るのがいい。」