「そっか〜」って事しか、淳は言葉に出せなかった。

まだ何か、先があるんだろう…。


きっと修羅場のようなものを、さくらの言葉に感じてはいたが「もぅ、いいよ…。」わかった。


この言葉は良かったのかわからないが、それ以上突っ込んで聞くつもりはなかった。


聞けなかった…。


可哀想?


辛かったな?


そうでもないだろう…。

わかって選んだのだろうし、楽しんでいたんだろう。


その時は優しくされて、幸せだったんだろう。


別れが訪れる時は、誰もが悲しいものだろう。


それに、自分で終わらせてしまった事にも疲れてるんだろう…。


また一人になった…。


何かが、心の中にずっと溜まっている。


吐き出したい。


でも誰も聞いてくれない。


言ってもしょうがない。


でも、涙が出て止まらない。


そんな一人の孤独のスパイラル……。


さくらは時より笑顔も見せ、淡々としているが、下を向く事が多かった。


「別れを決心して良かったんだよ。」


慰めにもならない言葉を言っていた…。


正直何も言えない…たださくらの話を聞いていただけだった…。