淳に自分の過去の恋愛話をしたら嫌われるかな?


でも聞いて欲しかった…。

知って欲しかった…。



うんと年上の男性との不倫…。


彼は以前さくらが勤めていた会社の、社長の友人だった。


会社にたまに訪ねて来る社長の友人。


ただそれだけ…。


ある日突然、さくらの携帯電話に知らない番号からの着信…。


出ると、聞き覚えのある声!?


社長の友人だ!!


用件よりも、なぜ携帯番号を知っているかの方が気になった。


彼に聞くと、会社に来た時に、電話機に登録してある番号を、そっとメモしたそう…。


それから連絡を取り合うようになった。


初めて昼間デートをする事になった。


待ち合わせ場所は、高速道路のパーキングエリア。

そこで合流して、彼の車に乗り込んだ。


彼は名の知れた会社の社長さん。地元でのデートは出来なかった。


初めてのデートは、神戸へランチを食べに行った。


そんなデートが刺激的で楽しかった。


何度か昼間のデートをしたある日、彼が夜に会いたいと言って来た。


待ち合わせ場所はいつもと違い、ホテルだった。


いよいよ来たか…。


部屋に入るなり、彼は真面目な顔をして話し出した。

本妻との冷めきった関係。会社の為にも形だけでも夫婦で居なければならない事。


そして愛人が居る事…。
愛人には大阪でマンションを買い、住ませている事。しっかりした愛人契約を結んでいた。子供は産まない。彼が死ぬまで愛人で居る事。その代わりに、贅沢な生活が保証されていた。

愛人とも冷めつつある…でも契約を交わした以上は捨てられない。

そんな時に、彼の目に止まったのがさくらだった。

友人の会社の従業員…手は出せない…。


でも結局、彼の気持ちは抑えられなかった…。


つまり2番目の愛人候補。

彼は嘘も付かず、全てを延々と話し続けた…。


なんて返せばいいのか、言葉が出て来なかった…。

でも全てを聞いた上で、その日初めて彼とセックスをした……。