柔らかい風を感じた…。


詳しく覚えてないが、素材は紙?麻?絹?の違いだったような…。


さくらは迷ったあげく、麻と竹素材の扇子を選んだ。

淡い草色の柔らかい風を運んでくれる扇子。


さくらが選んだその扇子を淳はプレゼントした。


あっという間の買い物…。


そろそろ別れの時間…。

淳は時計を見て、さくらに言った…。



「そろそろ時間だね。駐車場まで送るよ。」



もぉ少しと思えばキリがない……。



またいつか会えるのか?


時間を気にするよりも、そっちの気持ちの方が強かった……。