さくらは、すっごく笑っていた。


「乗って〜」って言われて淳は、緊張しながら座った。女性の車の助手席は初めてではないが、この10年以上営業の仕事でも、いつも運転する淳には、助手席の感覚を忘れていた。


それも運転席には女性…。


さくらの顔は見れなかった(緊張)


「どこでお茶する?」


さくらが聞いてきた。


「先に近くで車を止めようか?」


ぐるっと一周しても、駐車場が見当たらなかった。

見えた駐車場が伊勢丹だったので、「駅ビルに行こうか?」ってことになった。


その頃は少し緊張がとれ、さくらを見る余裕が出てきた…。


チャットの画面から見ていた長い髪…。


悩ましい唇…。


少しエロおやじになった感じでニヤけてしまった。

「なに?なに?」ってすぐにさくらは感づいて言ってきた…。


「可愛いな〜って思って」

と、淳は勘違いされないようにかわした…。


駐車場に車を止めて、外に出て並んで歩いた時。


さくら本人が小さいって言ってたように、確かにそうだった…。


どこで食事しようかとうろうろして迷ったが、隣にある京都グランビアホテルの15Fのレストランで食事をした。