11時前に京都駅に着き、さくらにメールをした。

「どこで待てばいい?」


「京都タワーのある建物に、スタバがあるからそこで待ってて…」


この日も京都は暑かった。

スタバに入ってアイスコーヒーを注文したが、京都らしく海外からの人も多く、座る所もないくらいに混雑していた。


きっと駅方面からさくらは歩いてくると思って、入口付近の日影で立って待っていた…。


時間を気にして携帯を開けた瞬間に、さくらから電話があった!?


「もしもし…」


「スタバの横の烏丸通りに車を止めたけどわかる?」

「えっ???」


車で来たんだ〜〜予想外

なぜか頭の中は、電車って決めていたので車って言われると、なに???って感じになった…。


駅を向いていた俺には、目の前の通りが烏丸通りか?


スタバの横って言葉にも、方向感覚がわかっていなかった。


かなり緊張していたと思う。コーヒーをグッと飲み、2、3歩あるくと左側にハザードを付けた一台の車が止まっていた。


一人の女性がこっちを向いていた…。


目があった。


さくらだ!


すぐにわかった。


車に向かい、車道に出ると「こんにちは」


さくらの声だった。


「さくら?」って聞くと、
「うん。」


笑って言った。