声が聞けるのは明日…。


明日も必ず淳は来るって自信があった。


笑……。


期待通り淳は来た!

いつもより少し時間が遅いような…。


「こんばんは」…。


奥さんを気にしてか、少し小声…。


「こんばんは〜」


淳の声は低くもなく、高くもなく、男の人にしては、凄く聞き心地のいい声…。

頭に浮かんだのは、淳がニュースキャスターだったら、どんなに退屈なニュースでも聞いてられる!って感じの声…(笑)


奥さんを気にして、長くは声は聞けなかった…。


メールから始まり、顔を見ないチャット、顔を出してのチャット、今日は声まで聞けた…。


画面を通してだけど、淳との距離がうんと近くなった気がして嬉しかった。


バイトのはずが、いつの間にか淳との会話の為だけに待機している自分が居た…。


どんどん欲が出て来て、チャットの世界以外の淳も知りたい…そぉ思い出して来た自分が居た…。


仲良くなっても淳はお金を払って自分と会話してくれている…。


罪悪感はどんどん大きくなって来た…。


でも何をどおしたいのか…
何を望んでいるのか…


やっぱり自分の口からは言い出せなかった…。


でもある時…


期待していた言葉が淳の口から出て来た…。