健二は目を点にして絵里を見、愛子はわけが分からないらしく首を傾げ、征登に関してはクスクスと笑っていた。 どうやら、征登に関しては思う節があるらしい。 「あーよかった。やっとスッキリした!!」 「あぁ…そう」 未だに呆然としている健二は、絵里の言葉に気のない返事をする。 ニコニコしている絵里と呆然と立ち尽くす健二。 なんとも奇妙な光景だ。 「忠犬…ね、」 確かに合ってる。 そう言って征登は、またクスクスと笑う。 3人の違いすぎる表情に、愛子はただわけが分からずに首を傾げていた。