「もう、ホンマ何なんあんたら」 「え、あかん?」 「うざい」 「ちょ…絵里…!!」 ニッコリと笑いながら顔を覗き込んでくる健二に、絵里は真顔で言い放つ。 健二の笑顔は怒る気をなくす力を持ってはいるけれど、残念ながら絵里には効かないらしい。 慌てて愛子がとめようとするが、正直あまり意味がない。 頬杖をついて、絵里は不機嫌な様子だ。