恐ろしさに膝が震えた。 ただのイタズラではなさそうだ。 優一は親友で同じ大学の 河本大地(こうもとだいち)に 相談してみた。 「へー、優ちゃんも大変だな。」 呑気に言う大地にムッとした。 「他人事だと思って…。」 ついつい毒づいてしまった。 「いやいや、マシでさ!」 大地が続けて言う。 「それ、普通に怖いな。」 「だろっ!?怖いし。」 大地とは軽いノリで 話していたけど優一の心は 暗く沈んでいた。