「紘斗が悔やんだり、泣いたりするのを喜ぶような人なの?」


「……違う」


その小さな返事を聞いて、あたしは安心した。

そして紘斗に微笑んでみせる。


「だったら笑わなきゃ」


「……そう…かもな」


涙が止まった。


紘斗なら、前に進めるはず。

ううん、前に進まないと!!




それから二人で、しばらく一番星を見つめた。

言葉はなくても、分かる気がする。


この空気は、あたしの好きな空気!!


「あ、もしかしてその金髪…」


急に閃いたあたし。


「ははっ。一応太陽のつもり」


全てに納得した。

この頭は、紘斗の彼女への愛の証なんだ。