「ははっ。誰かに側にいて欲しいときってあるじゃん?」


あたししか知らないから、仕方ないか…。

って言っても、あたしがいる意味あるのかな?


「でも何で屋上?ちょっと寒くない?」


「あ、寒い!?何かつい、太陽の下に出たくなって」


太陽ねー…。

まるで小さな子供だ。




「俺、太陽になるのが夢だから」


「……は?」


流石にビビる。

高校生にもなって、どんだけマヌケなこと言ってんの…?


「え!?引くなよっ」


すかさずツッコミを入れる紘斗がおかしくて、あたしは小さく笑った。


「俺はまじなんだから!!」