…にしても、
あんなにちっこくて、弟のように見てたあいつが…ねぇ。

正直、ドキっとしてしまった

身長もあたしより小さかったくせに
今は頭一個分越えてた

肩幅がっちりしてて
より大人っぽく見えたし…


…あ、でも、あれは変わってなかったな

口元を触れると、あの時の映像が脳裏に浮かんできて…

あーもうっ!恥ずかしい!!///


そういえば、あの首飾りしてるのかな?

二つあるって言ってたから、ソラも持ってるはずだけど…

昨日は、首元が隠れて見えなかったんだよね…


まぁ…いいや。

今度会ったら、聞いてみれば良いことだし…



「ミユ〜〜〜ッ!!」

「ぅわ!…な、なに?」


一階から母さんの声がきこえてきた。


「あんた、今何時だと思ってんの?!時計見なさい!!」

「えっ、なに…………んん?」


よく目をこらして時計を見る。


時刻は…


「しっ………7時半!!!」


今日学校あること、すっかり忘れてた!!

急いで着替えて一階に下りていった。



―――――――――――――



「行ってきます!!」

「あ、心優(ミユ)だッ!」

「えっ…?」

扉を開いてすぐの所に、一人の少女が立っていた。

その子はあたしと同じ制服を着ていた。

「美桜(ミオ)?おはよ!」

「おはよ♪一緒に行こうか」

「うんっ」


美桜は笑顔がチャームポイントな、あたしの自慢の友達なのだ。

友達…というより、親友かな!♪
こうしてよく二人並んで歩くことが多いのだ。