突然引っ張られたかと思えば、唇に何かが触れて、何かが入り込んできた…!!

舌がからめ取られる…

何が起こってるのかわからなかった



扉を開けて見えたのは…

身長が高くて…

ふわりと甘い香りがした

腰に回されている腕ががっちりしてる…

…お、男…?

それで…今は?



「…はぁ、ん――…ぁ」


足がからまって、後ろに倒れかかった

けど、この人が上手くあたしの腰に手を回してくれたから、下敷きになるのをまぬがれた

けど唇はまだ離れない


「…ッん! や、…だぁあ!!」



その体を勢いよく押した

同時に唇が離れて、この時やっと、顔が見えた…



「…甘い…」

「…あ、あんた…誰?」

「あれ?忘れちゃった?俺だよ、俺ッ!」

「…え?…嘘…まさか――澄空(ソラ)?!」

「そそ。俺が教えた事、ちゃんと覚えててくれてたんだね」


ニヤリと唇をほころばせて不適に笑って、口元を指でさした