家に帰って、数学の宿題があったことを思い出し、 鞄を開ける。 数学の教科書を探していたら、 なんだか、布があたしの指にふれた。 つまんで、出してみると、 マスカラがくっきりついた京のハンカチ。 「…これ…」 まだ初めて会った時から1週間もたっていないのに、 こんなに好きになってるって、ありですか? 「京…。」 「よそよそしかった」って向こうがじゃなくて きっと本当によそよそしかったのは あたしだったんだ――――。