放送室までの道を二人で歩く。 ねぇ尚は知ってるかな? あたし、 この時間が一番好きなんだよ。 だからわざといつも重いもの持ってるんだ。 なんて、口が裂けても言えないから、 「いつもごめんねー」 と明るく軽く返しておく。 「もう、先輩は頑張りすぎなんですよ!」 あたしは尚、と呼んでるのに 尚はあたしのこと〝先輩〟としか呼ばない。 まぁ中学1年生にもなれば女の先輩を名前で呼ぶなんて抵抗だらけだろうし… なんてちょっとお姉さんぶった考え方をしてみたり。 「ねー尚」