「けど………ほのかちゃんに悪いよ!」


「何で岩本に悪いんだよ??」

「ほのかちゃんは……ほのかちゃんは海斗の事が好きなの」


「……………だから?」


「えっ?」

「だから何?」

「だから、私がタイプじゃダメなんだよ!」

「うぜぇ。」


「えっ?」

明日香はこの時海斗を“怖い”と本当に思った。


「明日香の気持ちはどうなんだよ……。いつもいつも岩本岩本って…………俺は明日香の気持ちが知りたいんだよ!!」


「私は…………」


明日香は心中で色々考えた。“私は、海斗が好き?”‘うん。好き’“ほのかちゃんに協力したい?”‘正直したくない’“ほのかちゃんと海斗に付き合ってほしい?”‘絶対嫌!’


「明日香の気持ちを教えてよ…………………」


「付き合ってほしい。海斗とほのかちゃんが、ラブラブになってほしい!」


「………それが、ホントの明日香の気持ちなんだな?」


「…………………うん。」

「わかったよ!」



海斗は屋上のドアを壊れるくらい激しく閉め、どこかに行ってしまった。


明日香は涙がポロポロ溢れだし、その場に泣き崩れた。