杏奈とケンカして早一週間。 俺は未だに謝れずにいた。 ただ一言「ごめん」っていえばいい話しだけど… それができなかった。 慎哉から、あいつが男に告白されたって聞いたしなんか今はあいつに会いたくなかった。 「あれ?もしかして杏奈先輩のこと気にしてたりして〜?」 コーヒー牛乳をズーズー吸いながら恋だのやきもちだの言ってる慎哉を横目に、トイレに行こうと教室をでたとき。 「里村〜っ」 聞き覚えがある名前が聞こえた。