4月15日
それは私の中学校の入学式だった

真新しい制服を着て、髪を二本に結って

家からちょっと遠い学校を選んだ私

理由?それは、小学生の時同じ学年の人に毎日毎日いじめられてたから

ほとんど全員が私の家に近い学校だから、わざと遠い学校にしたんだ

馬鹿らしいって?そうかもしれないね
でも私には、365日、6年間もいじめられるのは相当辛かったんだ
死にたいくらいに、ね

でも死ぬ勇気もなかったの
親に言う勇気もなかった

だから、私はいつの間にか『誰も信じられない子』に育ってたんだ




小学生の頃を思い出しながら学校の門を潜ると、ぽん と肩を叩かれた

『やだっ…止めてっ』

私はとっさにそう言ってしまった
人に触れられるのが敏感で、小学生の頃を思い出してしまうから

でも、振り替えるとそこには
見たことのないショートカットの女の子が立っていた

「あ…ごめんね?これ、あなたの?」

ほっと胸を撫で下ろして、

『すいませんっ!あ、そうです!』

って今までしたことのない笑顔を作った