いつもと変わらない朝 今日も私は、無意義な生活を送る 「樹里、いい加減に起きなさい」 高野樹里、大学2年生 私は重たい体を起こして、 洗面所へと向かう 「今日も暑いわね~レポート早く 仕上げちゃいなさいよ」 『…あとちょっとで終わる』 顔を洗って鏡を見ると、 まだかすかに残る右頬の傷痕 『ちょっとコンビニ行ってくる』 朝食も食べないで私は家を出た