そう言うとがしっと澪の腕を掴んだ。 「えっ?」 「ちょっと通してください!」 すごく混んでる電車のなかをずいずい進んでいく。 「ちょ…他の人の迷惑に…」 「他人も大事だけど、それより自分を大事にしろっ!」 澪をひっぱって電車の扉側につれてきた。