“ゾディアック”とは渋谷を拠点にする12人の若者のグループの名前である。

彼らは渋谷一帯の企業から警察まで全てを掌握しており、渋谷の独裁者的グループだった。

しかし、誰もそのメンバーを見たことはない。

突如現れた姿なき権力者を見つけようと彼らを捜す輩も現れたが結局誰も捜し出せなかった。

人々は“ゾディアック”の存在に疑問を持ち始めた。
ところがある日を境に“ゾディアック”の存在は確かであると証明された。

約半年ほど前、ある男性記者が『“ゾディアック”はただの都市伝説に過ぎない』と彼らの存在を否定する記事を書いた。

渋谷中のみならず、日本中の人間がその記事に共感し始めたその時…

その記者が銃殺された。
彼の遺体からは無数の弾痕と“ゾディアック”と書かれたカードが発見された。
「やはり“ゾディアック”は存在する…。」

彼らを否定する立場にいた人々は考えを180度変えられたと同時に恐怖心を植え付けられた…。

それ以来、“ゾディアック”を捜すものは誰もいなくなった…。

そして“ゾディアック”は絶対的支配者として君臨し続けていた…。