勢い良く手を挙げて、シンの顔面に直撃させたサンゴさん。


「アタシは宮上サンゴ!!歳は一緒で、シンのMasterやってまーす!呼び捨てでいーからね?仲良くしよッ」


「うん私も千優でいいよ、宜しくッ」


サンゴとも握手した。


高校入って初めて女友達

壱のお陰なのが複雑だけど、やっぱり嬉しいな


今だけは感謝だよ、壱。




「じゃあ本題に戻すぞ。千優、まだ質問あるだろ?」

「あ、うん。てゆーかまず…何で私達のクラスだけこんな制度みたいなのがあるの?」

「理事長が決めたからだ」

「へぇ〜…何の為に…?」

「それは誰も知らねぇ。噂は色々あるけどな…。ただ…、Masterの世話はHoneyの仕事だ」

「何で…」


しなきゃなんないの?

自分でしたら良いじゃん


そんな私の心を読んだかのように壱は言葉を続けた。

「俺らMasterが全額Honeyの面倒を見るからだ」



…は?ぇ…


「ええぇぇえぇ!!?」


全額?

「ぼ、坊ちゃま…」


唖然と壱を見て放心状態でいると横でお腹抱えて笑ってる人若干1名。